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白バラ キリスト教 ドイツ(近代)史
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その他 (タイトル/著者/訳者/出版社/年)絵本、児童書には  を付けてあります


映画に学ぶドイツ語 −台詞のある風景−/山口裕之/東洋書店/2012
「本書は、ドイツ映画の黎明期から現代にいたるまで、30本の映画を選び出し取り上げている。それらは、あくまでも主観的な基準ではあるが、ドイツ映画として「重要」と思われる作品である。そこには、ドイツ映画の歴史(さらには全映画史)の中で必ず言及すべき古典的作品や、国際映画祭などで高い評価を得た作品とならんで、専門家の評価とはかかわりなくドイツ語圏(あるいは日本)で一般の観客から非常に愛好された作品も含まれている」。『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』も取り上げられています。他に、『橋』、『ブリキの太鼓』、『U・ボート』、『名もなきアフリカの地で』、『ヒトラー 最期の12日間』、『ヒトラーの贋札』など、ナチス時代を描いた作品多数。

黙って行かせて/ヘルガ・シュナイダー/高島市子、足立ラーベ加代/新潮社/2004
ナチス親衛隊員としてラーヴェンスブリュック、アウシュビッツ・ビルケナウの看守をし、戦後も変わらず党や親衛隊への盲目的な忠誠心を持ち続けてきた母親と、二十七年ぶりに再会した日のやりとりを書いた著者の自伝小説。

友情/フレッド・ウルマン/清水徹、清水美智子/集英社/2002
1932年1月、ドイツ・シュトゥットガルトのギムナジウムでユダヤ人ハンスは貴族コンラディンと知りあう。翌年1月の突然の別れ、そして四半世紀後にやってきた悲劇的な「再会」。ナチス台頭期を背景に、「そのひとのためには喜んで生命を投げだしたいと思う」少年の日の友情を描いた小説。

心のコートを脱ぎ捨てて/増田れい子/岩波書店/2002
国公労連(日本国家公務員労働組合連合会)の機関紙「調査時報」に著者が1987年夏から連載しているエッセイ161篇の中から選ばれた39篇。このうちの1篇が本書タイトルにもなった「心のコートを脱ぎ捨てて」(1993年6月発表)。著者は、93年2月にミュンヘン大学で開かれた「白バラ事件50周年記念集会」で演説したヴァイツゼッカー大統領の記事(第5のビラの引用から始まる追悼演説)を読んで初めて「白バラ」について知ったそうです。『ひとつの言葉が、心のなかで鳴りひびいている。それは<心に着せた無関心という名の外套を脱ぎ給え>というのである。』。

届かなかった手紙/クレスマン・テイラー/北代美和子/文藝春秋/2001
1938年米「ストーリー」誌の9-10月号に掲載された小説。米・サンフランシスコと独・ミュンヘンに住む友人間で交わされた19通の手紙のみで、作者は一切の説明を省いています。しかし、時代背景を考えればドイツで何が起こり始めたのか、またそれによって二人がすれ違っていく様子がわかります。この小説は、実際に書かれた数通の手紙がもとになっているとのこと。

ドイツ女性の歩み/河合節子、野口薫、山下公子編/三修社/2001
現代ドイツの女性政治家や、宗教改革時代の女性たち、音楽家、作家、伝説の中の女性など、様々な「ドイツの女性」を紹介しています。編者も著者も全て女性。この中で、山下公子さんが『ナチ・ドイツ政権下の女性たち』として「抵抗者」「加害者」「同調者」の女性について解説し、「抵抗者」の項でゾフィー・ショルとトーマス・マンの娘、エーリカ・マンを紹介しています。ゾフィーについては2ページ程で、新しい情報も無いのですが、語りかけるような文章でとてもわかりやすいです。

第三帝国の音楽/エリック・リーヴィー/望田幸男監訳/田野大輔、中岡俊介訳/名古屋大学出版会/2000
「ナチ時代における音楽と政治」。1938年5月に開催された「退廃音楽展」は前年ミュンヘンで開催された「退廃芸術展」から着想を得たもので、ここでは芸術展と同じく人びとが直接作品を鑑賞することができた(特別ブースが設置され、ボタンを押せば「退廃」音楽のレコードが試聴できた)そうです。芸術としての音楽だけでなく、放送業界や出版業界など、多くの分野が取り上げられています。

朗読者/ベルンハルト・シュリンク/松永美穂/新潮社/2000
新潮クレスト・ブックス。年上の恋人から本の朗読をして聞かせて欲しいと会うたびに求められる少年。しかし彼女の突然の失踪で恋は終わる。数年後、大学で法律を学ぶようになった彼は、そのころ始まった強制収容所をめぐる裁判の成り行きを追うなかで彼女と再会する。2003年に文庫(新潮)化。映画化の話もあるようです。

アンネの伝記(文春文庫)/メリッサ・ミュラー/畔上司/文藝春秋/2000
「アンネの日記」のアンネ・フランクの伝記。 この本をベースにしたABCのTV映画『アンネ・フランク』は1939年から始まるアンネの物語でしたが、この本は父フランクと母エーディトそれぞれの実家の一族についてもかなり詳しく調べてあり、アンネ一人だけでなくフランク家、ホーレンダー家一族の伝記といえるほどです。

 あのころはフリードリヒがいた/ハンス・ペーター・リヒター/上田真而子/岩波書店/2000(新版)
岩波少年文庫 520。ドイツ人少年の眼から1929年〜1942年のドイツを描いた作品。1925年に生まれたドイツ人の「ぼく」とユダヤ人フリードリヒは同じアパートに住む幼なじみ。ユダヤ人差別が迫害にまで悪化していく中でも、「ぼく」とフリードリヒの友情はかわらない。しかし「ぼく」はナチスの少年団に入りユダヤ人の住む寮を破壊したことに疑問も後悔もない。「ラビは、ぼくにとって、知らないよその人だ。一方、ぼくの母は?父は?このユダヤ人より、母や父の方がぼくにとって大事じゃないか?よその人である一ユダヤ人のために、自分や自分の両親を危険にさらしていいだろうか?」

 白バラはどこに 詩人が贈る絵本/クリストフ・ガラーツ、ロベルト・イーノセンティ、絵ロベルト・イーノセンティ/長田弘/みすず書房/2000
ドイツの小さな町に住んでいる白バラという名の少女。ある日トラックから飛び降り走って逃げようとする少年を目撃する。少年の行く手を阻み、兵士に引き渡す町長。少年が気になった白バラはトラックを追って森の中へ・・・。このお話には合っていると思いますが、子どもが見て楽しくなるような絵ではないです。かなり暗め。少女の名前はミュンヘンの白バラから、だそうです。

国際文化交流の政治経済学/平野健一郎・編/勁草書房/1999
第2章が「映画「白バラ」が連邦通常裁判所を非難するテロップがついているという理由から、外務省によって在外文化会館での上映を禁止され、国家権力の文化交流への介入に反対する人々の憤慨を買った」事件(=白バラ論争)についての『文化交流政策の中の文化と国家−戦後ドイツの論争−』(川村陶子)。白バラそのものや、映画「白バラは死なず」は直接関係ありません。

ドイツ・エリート養成の社会史/望田幸男/ミネルヴァ書房/1998
ここで言うドイツとはプロイセンのことで、18世紀から現代までの教育史をギムナジウムとアビトゥーアを中心に解説しています。多くのデータの表がありますが、決してわかりやすくはありません。しかし、何度か政治の波をかぶり、体制やカリキュラムの大幅変更を余儀なくされたことなど、プロイセン〜ドイツ史のナショナリズムを別な角度で見ることが出来ます。

美と芸術のプロムナード/利光功/玉川大学出版部/1998
芸術や美術館、博物館についてのエッセイ集。この中に、1886年から28年間ハンブルク美術館の館長であったリヒトヴァルクを紹介する文章、「美術館教育の先駆者リヒトヴァルク」があります。

 ぼくたちもそこにいた/ハンス・ペーター・リヒター/上田真而子/岩波書店/1995
岩波少年文庫 3135。『あのころはフリードリヒがいた』の続編(でもフリードリヒはほとんど出てこない)。『若い兵士のとき』とあわせて三部作になっています。主人公「ぼく」と優等生ハインツ、ナチスに懐疑的なギュンターを中心に1933年から1943年、ドイツ少年団、ヒトラー・ユーゲントの活動を描いたナチス時代の子どもたちの物語。H.P.リヒターは自分の少年時代を「ユーゲント活動に熱心だった」と語っています。

ガリ版文化を歩く/志村章子/新宿書房/1995
1894年(明治27年)に生まれた謄写版印刷機を通して、文化、教育、政治、経済など様々な面から見る日本(と世界)の100年。第一次大戦中に日本軍の捕虜になったドイツ兵の施設、板東収容所(徳島県)内で、日本のニュースを知らせるために捕虜たちによって発行された新聞「ディ・バラッケ」の話と、1928年(昭和3年)から1935年(昭和10年)まで非合法下、弾圧の手から逃れながら「赤旗」を発行した地下印刷局員たちの話が特に印象深かったです。

スミス夫人たちの戦争 第二次世界大戦下のイギリスの女性/コリン・タウンゼンド、アイリーン・タウンゼンド編/山本博子監訳、グループ・サイファー訳/近代文藝社/1993
「退役軍人の話と同じくらい語るに値する」女性たちの戦時下の体験、50人以上の「スミス夫人(普通の、どこにでもいるイギリス人女性)」たちの証言。政治・軍事面から見た戦争ではなく、空襲、疎開、悪化する食糧事情に苦しむ民間人の目から見た第二次大戦の貴重な記録です。工場、女子農業援助隊、軍隊などで働いた女性たちについての解説もあります。

ナチス通りの出版社 ドイツの出版人と作家たち1886-1950/山口知三、平田達治、鎌田道生、長橋芙美子/人文書院/1989
ナチスに弾圧された文学書を中心にして出版活動を行った出版社や出版人、そして文学者たちについて。S・フィッシャー社、キーペンホイアー書店、ローヴォルト書店、マーリク社の歴史と出版物を紹介しながら、ドイツ言論界を左右する出版活動がどのように深く時代と関わり、そのなかでどのように翻弄されてきたかを検証しています。第一次大戦前の有力誌の一つとして「ホーホラント」(カール・ムート編集の雑誌「高地」)の名前があがっていました。

反骨 鈴木東民の生涯/鎌田慧/講談社/1989
1926年、31歳でドイツへ渡り、8年間記者として反ファシズム、ヒトラー批判の記事を日本へ送り続けた鈴木東民の伝記。特に国会議事堂放火事件をナチスの自作自演と報じ、公判傍聴にも通い「議事堂放火事件の公判を聴く」を1934年に発表するなど、ナチスの本性をいち早く暴いています。

芸術教育と学校 −ドイツ芸術教育運動の源流−/リヒトヴァルク/岡本定男/明治図書出版/1985
世界新教育運動選書11。第一部が訳者による「ドイツ芸術教育運動の成立」、第二部がリヒトヴァルクの論文集。「ドイツの新教育運動は単なる学校改革にとどまらない一つの文化運動・精神運動として出発したことによって際立つ運動の多彩さを示している」。単純に当てはめてみても、青年運動にはハンスやヴィリーが影響を受けているし、田園教育舎運動についてはクリストフが入っていた学校がその系統のようだし、18世紀後半〜20世紀初めの教育改革は白バラの人々を守り育てた運動と深いかかわりがあるといえますね。

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